かっちゃん僕はッ、君を応援したいんだッ!! 7


 

「デク! たおれなけりゃ、負けじゃねぇかんな! おれは、まけてないッ」

 

 言ってる間もポタポタと、かっちゃんの足の間から見える地面には、血が落ちる。

 

「オールマイトも、たおれねぇだろ。だからゼッテー、おれもたおれねェ」

 

 んで勝つ!! と、言い放った。

 

「なんだコイツ!!」

 

「ナマイキなヤツだなッ!」

 

 ドンッと中学生が、かっちゃんの肩を押す。

 

 倒れたかっちゃんが立ち上がれば、頭を叩かれて。

 

 また押されて、かっちゃんは倒れた。

 

 何度倒れさせられても、その都度かっちゃんは立ち上がる。

 

 オールマイトを取り返そうと、何度も中学生に挑んでいった。

 

 ポタポタと、鼻血と一緒に透明な雫が、かっちゃんの足元に落ちる。

 

「このッ、しつけーんだよ!」

 

「泣いてるクセに、いつまでもツッかかってくんな!!」

 

「ないてないッ」

 

 中学生の言葉を、かっちゃんがすぐさま否定する。

 

「泣いてんじゃねーか」

 

「ないてない!!」

 

「目ぇ真っ赤じゃ――」

 

「ないてないッ!!」

 

「いや、泣いてんじゃんよォ」

 

 髪の毛を掴まれ、上を向かされても、かっちゃんは否定した。

 

「じゃあこれはなんだ? 真っ赤なお目々から流れてるコレは?」

 

 小バカにしたように、中学生達が笑う。

 

 ううッ、と唸って、かっちゃんが袖で目を擦った。

 

「かっちゃんは!! ないてないッ!!」