· 

オリジナル小説『宿運』 鍵 7


オリジナル小説 宿運 『鍵7』(クリックで本文) 公開しました。

 

前世と今世、鬼と桃太郎伝説が絡みあってゆく、男子高校生達の物語。

一人で高校へと登校していた鏑木僚紘は、ふと道の真ん中に黒い物体を見つける。
それが人間から虐待を受けた子猫だと判り助けようとするが、僚紘の目の前で死んでゆく。死んだ子猫を埋めてやろうとする僚紘の前に現れたのは、白い服を着た少年だった。

 

 

 

■鍵 7(本文より)

 

 ゆっくりと近付いて来ながら、少年が話しだす。俺はただ、ポタポタと地面に落ちる血と水の滴を見つめていた。

 

 「ねぇ、一緒に逝こうよ」

 

  両手でそっと、俺の腕を掴む。

 

 

 続きを読む→

 

 

宿運 もくじはこちら

 

HOMEはこちら